黄泉/よみ

意味

黄泉とは、死者の魂が行くとされるところ。冥土。冥府。あの世。

語源・由来

古代中国では、死者が行く地下の世界を「地下の」の意味で、「黄泉(こうせん)」といった。
「黄」は五行思想で「土」を象徴することから、「地下」を表している。
日本では大和言葉の「よみ」を漢語の「黄泉」に当てているため、語源は異なる。
古くは、「よみ」を「ヨモツクニ(よみのくにの意)」といった。
「ヨモ(よみ)」の語源には、「ヨミ(夜見)」や「ヤミ(闇)」の意味。
梵語「Yami」、中国語「預弥(ヨミ)」から「閻魔」の意味。
「ヨモ(四方)」の意味からや、「ヤマ(山)」など諸説ある。
あの世が地下にあるとするならば、「夜見」や「闇」の説が妥当である。
しかし、『古事記』では雷神が登場し、地上にある世界のように表されていることから、「山」の説も考えられる。

類語・言い換え

黄泉の国/黄泉つ国/黄なる泉/黄土/冥土/冥府/冥界/冥境/冥道/あの世/後の世/後世/後生/来世/幽冥/幽界/幽冥界/霊界/死後の世界/霊魂の世界/死後の世/泉界/泉下/下つ国/下方/根の国/根の堅州国/黄泉路/彼岸/沖つ国/常世の国/九泉/九原

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