ツボクサ
【意味】 ツボクサとは、セリ科の多年草。野原や道端に自生する。茎は地をはい、節ごとに根が出る。夏、淡紅紫色の小花を数個つける。坪草。壷草。つぼ草。
【ツボクサの語源・由来】
ツボクサの語源には、二説あるが特定は難しい。
ひとつは、花の形が矢を納めておく筒の「靫(うつぼ)」に似ていることから、元は「ウツボクサ」といい、「ウ」が抜け落ちて「ツボクサ」となったため、「壺」の字が当てられたとする説。
もうひとつは、庭や道端に生えることから、庭草の意味で「坪草」とする説である。
シソ科に「ウツボグサ」があるが、そちらは「ウ」が欠落していないことや、「ツボクサ」が実際に「ウツボクサ」と呼んだ例が見られないため難しい。
一方、ツボクサの「ツボ」が「坪」とする説は、庭や道端に生える草は他に多くあるにもかかわらず、この草だけが「庭草」を表していることや、「庭」ではなく「坪」になった理由も乏しいため難しい。
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