とことん

意味

とことんとは、最後の最後。副詞的に用いて、徹底的に。最後まで。

語源・由来

とことんは、日本舞踏で「トコトントコトン」という拍子のを意味し、転じて踊りの意味となった語で、近世には民謡などの囃子詞として用いられた。
舞踏での「とことん」は、「床(とこ)」と「トン」という擬音が語源といわれるが、「とことん」でも擬音と考えられる。
現代の「徹底的に」「最後まで」といった意味に転じたのは、明治初年(1868年)の『とことんやれ節』に由来する。
『とことんやれ節』は、官軍東征の時に参謀の品川弥二郎が歌詞を作り、大村益次郎か祇園の芸妓君尾が節をつけた軍歌で、「とことんやれとんやれな」という囃子詞が添えられていた。
このは明治時代に大流行したため、「とことん」の語も一般に広まり、軍歌であったことも関係して「徹底的に」や「最後まで」の意味に転じた。

類語・言い換え

どん詰まり/最後の最後/徹底的に/最後まで/あくまで/どこまでも/いつまでも/延々/限界まで/極限まで/限りなく/とめどなく/じっくり/しっかり/念入りに/十分に/つらつら根掘り葉掘り/がっつり/たっぷり/思い切り/思う存分/気の済むまで/堪能するまで/しつこい/ひたすら/力一杯/精一杯/丹念に/熱心に/完膚無きまで

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