兎角/とかく

意味

とかくとは、あれやこれや。いずれにせよ。ともすれば。何はさておき。

語源・由来

とかくの「と」は、「あのように」「そのように」を意味する副詞。
「かく」も「斯くして」などと使う副詞で、「このように」「こう」を意味する。
この二つの副詞が一語となった「とかく」は、「あれやこれや」の意味で中古から使われ始めた。
中世以降、「(あれこれあるが)いずれにせよ」の意味が生じ、さらに「ややもすれば」「何はさておき」などの用法が生まれた。

とかくの漢字「兎角」は、音からの当て字で、現実に存在しないもののたとえとして使われる「兎角亀毛(亀毛兎角)」の「兎角」だが、意味の上では関係がない。
とかくの意味から当てた漢字には、「左右」がある。

類語・言い換え

得てして/ややもすると/ともすると/ややもすれば/ともすれば/往々にして/大概/大抵/しばしば/よく/何かと言えば/何はさておき/何にせよ/いずれにせよ/何かにつけ/何かと/あれやこれや/なんやかんや

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