忽ち/たちまち

意味

たちまちとは、非常に短時間で物事が行われるさま。すぐ。即刻。突然事態が発生するさま。にわかに。急に。

語源・由来

たちまちは、立ったまま事の成りを待つ意味の「立ち待ち」に由来する。
現代のスピード感覚で言えば、立って待っている時間を「短時間」とは考えないが、「立ち待ち」は旧暦17日の夜の(特に、旧暦8月17日の月)を表す「立待月(たちまちづき)」の略としても知られる。
この立待月は、立って待っている間(たちまち)に出る月の意味で、「たちまち」の語が生じた時代は、時間の感覚がゆったりとしていたのである。
立待月よりやや遅く出る18日の月(特に旧暦8月18日の月)は、座って待つ月の意味から「居待月(いまちづき)」、それよりも更に遅く出る19日の月(特に旧暦8月19日の月)は、寝て待つ月の意味から「寝待月(ねまちづき)」と言う。

類語・言い換え

動作が短い時間に行なわれるたちまち

すぐ/すぐに/すぐさま/直ちに/立ち所に/やにわに間髪を入れず/その場で/とっさに/程なく/即刻/即時/即座に/インスタント/時を移さず/瞬く間に/一瞬にして

予期しないで突然起こるたちまち

急に/すぐに/すぐさま/直ちに/ふと/ふっと/思いがけず/不意に/出し抜けに/いきなりにわかにやにわに間髪を入れず唐突に俄然/突然/突如/忽然/忽如/短兵急青天の霹靂/ソッコー/疾風の如く/速く/パッと/見る見る/見る見るうちに/見る間に/あれよあれよという間に/あっという間に/瞬く間に/一瞬にして

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