除夜の鐘/じょやのかね

意味

除夜の鐘とは、大晦日の夜から元旦にかけて寺院で打ち鳴らす鐘。また、108の煩悩を除く意味を込めて108回つく。百八の鐘。

語源・由来

除夜の鐘の「除夜」は、大晦日の夜のこと。
大晦日は一年の最後の日で、古いを除き去り、新年を迎えるという意味から「除日(じょじつ)」といい、その夜なので「除夜」や「除夕」という。

除夜の鐘で鐘が撞かれる回数は、人間の煩悩の数が108あることから、それを取り除くために108回である。
月の数が12、二十四節気の数が24、七十二候の数が72なので、全てを足すと108になり、除夜の鐘の回数は一年を表しているといった説。
「4×9(四苦)」と「8×9(八苦)」を足すと108になることから、四苦八苦を取り除くという意味といった説もあるが、これらは後世に考えられた俗説である。

除夜の鐘は大晦日に108回撞くと思われがちだが、通常、大晦日の晩に撞かれるのは107回で、残りの1回はその年の煩悩にわずらわされないようにという意味を込め、新年になってから撞かれる。

類語・言い換え

百八の鐘

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