賽の河原/さいのかわら

意味

賽の河原とは、子どもが死んでから行くといわれる冥土の三途の川のほとりの河原。無駄な努力のたとえ。西院の河原。斎院の河原。

語源・由来

賽の河原は、仏教の地蔵信仰と民間信仰の道祖神「塞の(さえのかみ)」が習合したというのが通説である。
また、地蔵や小石塔が建てられ、庶民の葬送が行われた山城国佐比河原(京都の鴨川と桂川の合流地点)に由来するともいわれる。

賽の河原には、に先立って死んだ小児がを拾って、父母供養のために塔を作ろうとするが、石を積み上げるとが来て塔を壊してしまい、これを地蔵菩薩が救うというがある。
しかし、この話は仏典に典拠がなく、民間信仰による俗信である。
この俗信から、「賽の河原」は無駄な努力のたとえに用いられるようになった。

類語・言い換え

三途の川の河原/西院の河原/シーシュポスの岩/シーシュポスの岩運び/無駄な努力/無意味な努力/報われない努力/徒労/無駄骨折り/無駄骨/骨折り損の草臥れ儲け/骨折り損/盲の垣覗き/非細工の小刀減らし/空回り/独り相撲

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