寂しい

【意味】 寂しいとは、本来あるものが失われ満たされない気持ちである。物足りない。人恋しく物悲しい。人がいなくて心細い。人の気配がなくひっそりしている。

【寂しいの語源・由来】

さびしいは、上代には「さぶし」という形が一般的で、中古以降「さびし」に転じた。
さびしいの語源となる「さぶし」の「さぶ」は、「心が荒れすさぶ」「勢いが衰える」「古くなる」といった意味の「さぶ(荒ぶ)」を形容詞化した「さぶし(不楽)」からであろう。
「錆(さび)」が語源で、心が満たされない思いを鉄や胴が錆びたさまにたとえたものとする説もあるが、「錆・錆びる(さび・さびる)」も「さぶ(荒ぶ)」から生じた語と考えられる。
さみしい(さみし)の語形は、近世以降見られ、「さびし」が音変化したもの。
「さびしい」から「さみしい」のように、「b」の音から「m」の音、また「m」の音から「b」の音への変化は、目を瞑るの「つむる」「つぶる」、「けむり(煙)」が「けぶり」、「おつむ(頭)」の「つむり」が「つぶり」からなど多くある。
漢字「寂」の「叔」は、細く小さい意味があり、「寂」は「家」+「叔」で、家の中の人声が細く小さくなったさまを表す。
「淋」の「林」は、木立が続くところから、絶え間なく続くという意味があり、「淋」は「水」+「林」で、絶え間なく汁がしたたることを表す。
「寂」の漢字には「さびしい」の意味があるが、「淋」の漢字には本来「さびしい」といった意味はない。

【関連語】

哀れ・憐れ(あわれ) 家(いえ) 愛おしい(いとおしい)
失う(うしなう) 愁い・憂い(うれい) エレジー
おつむ 衰える(おとろえる) 思う・想う(おもう)
幽し(かそけし) 悲しい・哀しい(かなしい) 枯れる(かれる)
閑散(かんさん) 気持ち(きもち) くすむ
朽ちる(くちる) 煙(けむり) 恋しい(こいしい)
声(こえ) 心(こころ) 殺風景(さっぷうけい)
サビ・錆・銹(さび) 静か(しずか) 滴る(したたる)
四面楚歌(しめんそか) 汁(しる) 荒ぶ(すさぶ)
切ない(せつない) センチメンタル 足りる(たりる)
小さい(ちいさい) 続く(つづく) 瞑る(つぶる・つむる)
乏しい(とぼしい) 賑やか(にぎやか) 林(はやし)
一人・独り(ひとり) ひとりぼっち 細い(ほそい)
惨め(みじめ) 水(みず) ミゼラブル
満たす・充たす(みたす) 空しい・虚しい(むなしい) 物憂い(ものうい)
物悲しい(ものかなしい) 物寂しい(ものさびしい) 遣る瀬無い(やるせない)
ロンリー 侘しい(わびしい)

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