懇ろ/ねんごろ

意味

懇ろとは、がこもっているさま。親身なさま。親しいさま。親密になること。男女が深い仲になること。男女の関係をもつこと。

語源・由来

懇ろは、上代には「ねもころ」と言い、「ねもころ」が変化して「ねむころ」となり、更に「ねんごろ」へと変化した。
「ねもころ」の語構成は、「ね(根)」+「もころ(如)」か、「ね(根)」+「も(助詞)」+「ころ(凝)」と考えられている。
共に「根の如く密に絡み合う」といった意味になるが、前者は「根の如く」、後者は「密に絡み合う」が重点となっており、懇ろの意味からすれば、後者の「根も凝」が妥当であろう。
また、「ころ(凝)」が「心」の語源と考えられている点でも、懇ろの語源は「根も凝」と考えられる。
懇ろは心をこめて思うさまを示す語であったが、転じて、親しいさまも表すようになり、親密になることや、男女が深い仲になることをも言うようになった。

類語・言い換え

扱いや対応が懇ろ

親切/親身/懇親/丁寧/丁重/手厚い/優渥/慇懃/こまごま

人間関係・男女の関係が懇ろ

親しい/親密/懇意/睦まじい/仲睦まじい/フレンドリー/仲良し/仲良し小好し/和気藹々/水入らず/蜜月/密接/昵懇/ちんちんかもかも/恋仲/ラブラブ/熱々/べったり

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