釘を刺す/くぎをさす

意味

釘を刺すとは、あとで問題が起きないよう、あらかじめ念を押す。釘を打つ。

釘を刺すの語源・由来

釘を刺すは、日本建築の工法に由来する。
古く日本の木造建築は、釘を使わず木材に穴を開けて、それぞれの木材をはめ込む工法であった。
はめ込むだけでは不安なので、鎌倉時代頃から、念のために釘で固定するようになった。
そこから、江戸時代中頃、間違いないよう念を押す意味として「釘を刺す」と言うようになった。

「釘を打つ」よりも「釘を刺す」と言うことが多い理由は、当時の建築で使われていた釘が、和釘であったことに関係する。
和釘は断面が角ばり、先端が剣先状で、打ち込むには力が必要なので、穴を開けたところへ釘を差し込むようにしていた。
そのため、「釘を刺す」が一般的に使われるようになったのである。

釘を刺すの類語・言い換え

釘を打つ/楔を刺す/釘の裏を返す/裏釘返す/念を押す/念押しする/駄目押しする/けじめを取る/底を押す/根を押す/膿血を押す/後度をつく/警告する/警鐘を鳴らす/苦言を呈する/忠告する/勧告する/気をつけさせる/注意喚起する/注意する/牽制する/戒める/諌める/諫言する/言い聞かせる/諭す/意見する/言い渡す/申し渡す/指導する/制する/禁じる/圧力をかける

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