コウモリ
【意味】 コウモリとは、哺乳綱翼手目に属する動物の総称。指・胴・後あし・尾との間に薄い飛膜を張って翼を形成し、自由に空を飛ぶ唯一の哺乳類。超音波を発する。こうもり傘の略。
【コウモリの語源・由来】
平安中期には「カハホリ」と呼ばれ、平安末期には「カハボリ」と濁音化された。
その後、幾度かの音変化を経て「コウモリ」となった。
語源には、川辺の洞窟などにいることから、川を守るものの意味で「川守(かわもり)」とする説や、蚊を食べることから「蚊屠り(かほふり)」とする説、蚊を好むことから「蚊を欲り(かをほり)」など諸説ある。
しかし、「かわもり」は音変化の過程にある語なので考えがたく、「カハボリ」の「カハ」が「皮」のアクセントと一致することから、「蚊」に由来する説も難しい。
「皮(かは)」と「ほり」からなり、「ほり」は「張り」か「振り」が転じたもので、翼としている薄い飛膜に由来するものと考えられる。
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【関連語】
アブラコウモリ・油蝙蝠 | イイズナ・飯綱(いいずな) | 薄い(うすい) |
蚊(か) | カニコウモリ・蟹蝙蝠 | 川・河(かわ) |
皮・革(かわ) | こうもり傘(こうもりがさ) | 翼(つばさ) |
テングコウモリ・天狗蝙蝠 | トリ・鳥(とり) | 鳥無き里の蝙蝠 |
ネズミ・鼠(ねずみ) | 羽・羽根・翅(はね) | ミンク |
ムササビ | モグラ・土竜(もぐら) | モモンガ |
モルモット | リス・栗鼠(りす) |
【関連リンク】
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