言葉/詞/辞/ことば

意味

言葉とは、感情や思想を伝える手段として用いられ、社会に認められた意味をもつ音声や文字。言語。

言葉の語源・由来

言葉の語源は、「言(こと)」+「端(は)」の複合語である。
古く、言語を表す語は「言(こと)」が一般的で、「ことば」という語は少なかった。
「言(こと)」には「事」と同じ意味があり、「言(こと)」は事実にもなり得る重い意味を持つようになった。
そこから、「言(こと)」に事実を伴なわない先だけの軽い意味を持たせようとし、「端(は)」を加えて「ことば」になったと考えられる。

奈良時代の『万葉集』では「言葉」「言羽」「辞」の三種類の文字が使われ、「言羽」も軽い物言いを表現しているといえる。
平安時代の『古今和歌集』や『土佐日記』ではひらがなの「ことば」、『枕草子』では「詞」が使われ、室町時代の『徒然草』では「言葉」が使われている。
複数ある「ことば」の漢字の中で「言葉」が残った理由として、『古今和歌集』仮名序の「やまとうたは ひとのこころをたねとして よろづのことの葉とぞなりける」でうまく表現されているとおり、「」はたくさんの意味で、豊かさを表すためと考えられる。
「言の葉」が多く用いられていくのに並行し、「ことば」にも「言の葉」の意味が含まれるようになり、「言葉」は言語を意味する最も一般的な語として定着した。

言葉の類語・言い換え

言ったり書いたりする言葉

けとば/言の葉/言辞/言/辞(じ)/ランゲージ/ラング/ワード/言語/語詞/言詞/語句/単語/連語/語/文句/文字/書き言葉/話し言葉/語彙/ボキャブラリー/用語/術語/人語/発言/言説/文言/弁舌/口舌/台詞回し//弁/セリフ/ワーディング/オーラルコミュニケーション

ものの言い方の言葉

言い回し/物言い/口調/語調/話し方/語り口/話しぶり/口ぶり/舌ぶり/言いぶり/言い草/口吻/口気/口上/弁舌/口舌/セリフ台詞回し/話法/語気/言い方/言いざま/言いよう/話し口/口跡/言合わせ/言葉つき/口つき/口回し/言容/弁/弁口/言い前/口前//舌/メッセージ/ディクション/語法

言葉のあや

言葉の綾/形容/辞令/言い回し/比喩/たとえ/潤色/ことわざ/修辞/レトリック/巧言/甘言/甘辞/文/綾/口弁/口先/舌先/弁舌/口舌/舌上/美辞/お世辞/世辞/社交辞令/外交辞令/おべんちゃら/べんちゃら/おべっか/殺し文句/冗談

物語や小説などの会話部分

セリフ/台詞(だいし)/科白(かはく)/台辞/台詞付け/書き抜き

詞のことば

散文/文章

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