イチジク/無花果/いちじく

意味

いちじくとは、クワ科の落葉小高木。小アジア原産。果実は熟すと甘い。乾燥した茎・は薬用とされる。ザクロぶどうと並び、世界的に最も古い果樹。唐柿(とうがき)。

語源・由来

いちじくの漢字「無花果」は、花嚢の内部に無数の雄花と雌花をつけるが、外からは見えないことから付けられた当て字である。
いちじくの語源は、ペルシャ語の「Anjir」といわれる。
いちじくを表すペルシャ語の「Anjir」が、ヒンズー語で「Injir」になり、中国語で「映日(イェンジェイ)」と音写された。
そこに「果(クォ)」が加えられた「映日果(イェンジェイクォ)」が日本に入り、「イチジク」と呼ばれるようになった。
「イェンジェイクォ」から「イチジク」の変化には、単に日本人が聞き取ったのが「イチジク」であったとする説と、いちじくの少しずつ熟していく過程を「一熟(いちじゅく)」の意味として捉えたため、「イチジク」になったとする説がある。

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