風呂吹き大根
風呂吹き大根とは、厚く輪切りにした大根を柔らかく茹で、熱いうちに練り味噌をつけて食べる料理。
風呂吹き大根の語源・由来
風呂吹き大根の「風呂吹き」は、冷ましながら食べる仕種に由来する。
昔の風呂は蒸し風呂で、熱くなった体に息を吹きかけると垢を掻きやすいため、息を吹きかけ垢をこすり取る者がいた。
蒸し風呂で息を吹きかけ垢を取ることや、その者を「風呂吹き」と呼んでいた。
湯気の出る体に息を吹きかける様子と、この料理を食べる時に冷ます姿が似ていることから、「風呂吹き」と呼ぶようになった。
その他、風呂吹き大根の語源には、大根は体にも良く、安くて経済的なため、「不老富貴(ふろうふき)」の意味からといった説。
ある僧から「大根の茹で汁を漆貯蔵室の風呂に吹き込むと、うるしの乾きが早くなる」と聞いた漆職人が、その通りにしてみたところ大変効果があったので、大根の茹で汁を大量に作ったが、茹でた大根が残るため近所の人に配ったことから、「風呂吹き大根」と呼ばれるようになったとする説がある。
しかし、元々この料理はカブで作られており、単に「風呂吹き」と呼ばれていた。
「風呂吹き」の材料をカブから大根に変えたものが「風呂吹き大根」であるから、不老富貴や漆職人の説は考えられない。
なお、大根を使った「風呂吹き大根」が作られるようになったのは、江戸初期頃と考えられている。
風呂吹き大根の関連語
| 垢(あか) | 熱い・暑い(あつい) | 息(いき) |
| 磯部煮(いそべに) | 従兄弟煮(いとこに) | 旨煮・甘煮(うまに) |
| ウルシ・漆(うるし) | おかず | 小倉煮(おぐらに) |
| おでん | オランダ煮(おらんだに) | カブ・蕪(かぶ) |
| がめ煮(がめに) | 甘露煮(かんろに) | 儀助煮(ぎすけに) |
| 金平(きんぴら) | 具足煮(ぐそくに) | 桜煮(さくらに) |
| 沢煮(さわに) | 時雨煮(しぐれに) | 治部煮(じぶに) |
| 汁(しる) | 鼈煮(すっぽんに) | 駿河煮(するがに) |
| 仙台煮(せんだいに) | ダイコン・大根(だいこん) | 筑前煮(ちくぜんに) |
| 佃煮(つくだに) | 定家煮(ていかに) | 田楽(でんがく) |
| 土佐煮(とさに) | 難波煮(なんばに) | 南蛮煮(なんばんに) |
| 煮染め(にしめ) | 煮る(にる) | 饅(ぬた) |
| 翡翠煮(ひすいに) | 吹く(ふく) | 風呂(ふろ) |
| 鼈甲煮(べっこうに) | 味噌(みそ) | 蒸す(むす) |
| 大和煮(やまとに) | 茹でる(ゆでる) | 吉野煮(よしのに) |
| 利休煮(りきゅうに) | 料理(りょうり) | レシピ |
| 若竹煮(わかたけに) |
