ボタン
【意味】 ボタンとは、ボタン科の落葉小低木。中国原産。5月ごろ、紅・白・紫・黄色などの大形の花が咲く。
【ボタンの語源・由来】
ボタンは、古く中国から渡来した植物で、漢語「牡丹」の音読み。
牡丹の「牡」は「オス」の意味で、雄しべや雌しべが花弁に変わり、種子ができていくところから、「牡」と形容されたもの。
「牡」は、呉音では「ム」「モ」、漢音が「ボウ」で、その慣用音が「ボ」である。
そのため、古くは「ボウタン」とも呼ばれた。
牡丹の「丹」は「赤」の意味で、ボタンの花の色は黄色や紫・白などさまざまであるが、赤い花が基本とされていたことに由来する。
漢語「牡丹」の語源には、ギリシャ語で「植物」を意味する「Botane」の音訳といった説もあるが、音が近いことから考えられただけの説で、根拠となるものは特にない。
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【関連語】
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オス・雄・牡(おす) | オダマキ・苧環(おだまき) | カザグルマ・風車(かざぐるま) |
ガショウソウ・鵝掌草 | カラマツソウ・唐松草 | ガンジツソウ・元日草 |
木・樹(き) | 黄色(きいろ) | キツネノボタン・狐の牡丹 |
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クリスマスローズ | 紅(くれない) | クレマチス |
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ボタンエビ・牡丹海老 | ボタンヅル・牡丹蔓 | ボタンボウフウ・牡丹防風 |
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ムラサキ・紫(むらさき) | 雌蕊(めしべ) | モミジカラマツ・紅葉唐松 |
ヤマシャクヤク・山芍薬 | ラナンキュラス | ルイヨウショウマ・類葉升麻 |
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【関連リンク】
「ボタン・牡丹」を含むことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語の一覧